残してしまった八宝菜はいい匂いがする

日々の生活の中で、「春巻き」の意味合いって、どうなんだろう。どうでもいいって言えるだろうか。「豚の角煮」は、アナタにとってなんの意味があるんだろう。

曇っている水曜の午前はお菓子作り

水滸伝の北方謙三版の血が通っていて凛々しい登場キャラクターが、オリジナルの108星になぞらえて、目立った人物が108人でてくるが、敵方、政府側のキャラクターも人間味あふれているのがいて、血が通っていると思える。
作中人物に現実の人の様なもろさがうかんでくるのもやはり、心を奪われていたわけだ。
心が弱いなりに自分の目標とか将来の為に出来るだけ腐心しているのが読みふけっていて興奮する。
読み進めていて楽しい。
だけど、魅了されるキャラクターがひどいめにあったり、夢がなくなっていく様子も心にひびくものがあるから夢中になる長編小説だ。

泣きながら体操するあの人と公園の噴水
江國香織の物語に登場するヒロインは、陰と陽を持ち合わせていると思う。
旦那意外との恋愛を責めない。
遊びと、心底愛しているのは別のたった一人。
なんてヒロインがよく登場するような気がしませんか。
不貞行為を陰だとしてみると、結婚生活は陽。
ふとした瞬間にスイッチが入ったように陰が現れる。
結婚以外での恋愛に関する善悪はシカトして、その物語の女性を見つめる。
私の中に新たな恋や価値観が現れることもある。

ぽかぽかした火曜の午後は窓から

家の庭でハンモックに寝そべり、気持ちよい風に身を任せていた、休日の夕方の事。
空にはゆったりと雲が流れていた。少年は、自分ちの猫が「ニャギャァッ!」と叫ぶ声にビックリして、ハンモックからドテッと落ちてしまった。
よく見てみると、我が家の猫はヘビと睨み合い、すぐにでも飛びかかれる体勢で唸りながら恫喝していた。
ヘビはそんなには大きくなくて、毒ももっていない種類のようだったので、少年はそばに落ちていた棒でつついて追い返し、ネコを抱っこしてまたハンモックに横になった。少年は、猫のおでこをなでてやりながら胸の上で寝かせ、空を仰いでからまぶたを閉じた。

息絶え絶えで走る子供と突風
請われて、里山のモウソウダケの間伐をお手伝いしていたが、竹がとっても多くて厳しかった。
知人が土地の管理を父親から継いで、竹がたてこんで生えていて、伐採しづらかったらしい。
自分は、ちょっと仕事で使用する青竹が欲しかったので、いただけることになり、ちょうど良かったが、奥まった山から運び出すのもつらかった。

自信を持って話す子供とわたし

「今晩はカレーよ。」
少年は母親のその言葉を聞いて、思わず顔をほころばせた。
少年は学校から帰宅して、居間でダラダラとテレビを見ているところだった。
今日は格別に西日が強い。
網戸の窓では風鈴がときどき鳴っていた。
アニメチャンネルでは、かつてのなつかしアニメをやっていた。
今日は「一休さん」をやっていた。
一休さんみたいに頭のいい少年がいたら、学校のテストなんて満点だろうな、と少年は思っていた。
でも、お鍋からカレーの香りがにおって来たとき、少年は一休さんのことなんて考えてはいなかった。

薄暗い休日の明け方に散歩を
昨年から、南九州に住んで大型台風をめちゃめちゃ気にかけるようになった。
被害が全く違うからだ。
大分に住んでいたことも関東に住んでいたこともあるのだけれど、台風の強さが全然違う。
サッカーのゴールが動いていくと聞いたときは、オーバーだと思ったが、事実だった。
大型台風が通った後は、ヤシや大木は道路に倒れ、海の横の道はゴミであふれ車で走るのにも道を選ばないと通れない。
海辺の家では、車のフロントガラスが破損したり、民家のガラスが割れ、天井が壊れたりと冗談と思っていたようなことを見た。
直撃せずにかすめていくだけでも風はとても強く、古い民家に住んでいると家の揺れる音がたいそう心配してしまう。

笑顔で踊るあの人と暑い日差し

社員で働いていたころ、仕事を辞職する機会がこなかった。
そこまで退職したかったという訳ではなかったから。
チームで働く情熱がないのかもしれない。
だけど、その日は、本気で今月で辞職すると話した。
こんな日に限り、入社当時からちょっと厳しいと思っていたKさんが、話しかけてきてくれた。
話している中で、全然気持ちを知る余地もないKさんが「この会社、大変だよね。だけど君はもうちょい続くよ」という話をしてきた。
悲しくて胸が苦しくなった。
私は、会社の帰りに、教育係に辞めることをなしにしてもらった。

雪の降る火曜の夕方に立ちっぱなしで
とある夏の日の昼過ぎ。
少年は空き地で、アリの行列が虫の死骸をせっせと運ぶところをじっくり見ていた。
アリ達はせっせと働いているのだが、虫の死骸ひとつでこんなにも大勢の蟻がいたって、無駄なんじゃないかと、少年は疑問を抱いた。
少年は、蟻たちの運んでいる虫の死体をとったらどうなるかな、という欲求が湧いてきた。
だが、今日のところはじっくりと黙って観察し続けることに決めた。
暑い夏の日だから、少年の汗がダラダラと流れ、しずくとして蟻たちの近くに落ちた。

目を閉じて口笛を吹くあの子と枯れた森

暑い季節は生ビールがたいそうおいしいけれど、近頃あまり飲まなくなった。
20歳のころは、どんな量でも飲めたのに、年とともに翌日にお酒が残るようになって少ししか飲まなくなった。
ビアガーデンにも社会人になった当時はとてもあこがれ、行くことが大変楽しみだったけれど、仕事の関係で嫌になるほど行って、俺のイメージの中では、今では、印象が悪い。
そうだけれども、取引先との付き合いの関わりで非常に久しぶりにビアガーデンに行った。
大変久しぶりにおいしかったのだけれども、調子にのって大変ビールを飲みすぎて、やはり、翌日に残ってしまった。
次からは、飲みすぎないようにしようと思うけれど、飲み出したら、なかなかとまらない。

風の強い水曜の明け方に立ちっぱなしで
怖い物はたくさんあるけれど、海が一番怖い。
しかも、グアムやハワイなんかの淡い水色の海ではない。
それ以上の恐怖は、日本海などの黒い海だ。
ついつい、どこを見ても海、なんて状態を想像してしまう。
それが味わいたかったら、open water というシネマがベスト。
ダイビングで海に取り残された夫婦の、トークのみで繰り広げられる。
どう考えても、私には恐怖のストーリーだ。
もしかすれば起こり得る話なので、ドキドキ感はたっぷり伝わると思う。

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